カナデホーム

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国産材

築60年のお宅

こんにちは  
カナデホームの住空間プロデューサー浅田です
 今日、収用物件である、築60年のお宅を解体しました
使われていた材料は天然の国産材です
柱、土台等は桧で、土壁の下地である貫材まで桧でした
解体した貫材の小口から、桧特有のいい香りがしました
60年経っても桧は生きています そして硬かったです
壁である土壁は小舞竹といわれる割竹で組んであります
通常柱に穴を開け、小舞竹を開けた穴に差し込んで組んでいくのですが、このお家は省略されてました
穴に竹を差し込むことによって壁が安定し、
左右の端部で柱との密着がよくなります
どうしても自然にあるものを用いて作っているので、
乾燥したりすると柱との間に隙間が出来ます
小舞竹と小舞竹の交点はわら又はしゅろで巻きますが、ここではしゅろで組んであります
こうして出来た下地に、粘土とわらすさ等を混ぜてねかしたものを塗りつけます
これを荒壁と言います
この後さらに土で上塗りして土壁を完成させます

↑土壁を撤去し、小舞竹が見えたところ
 土壁の良いところは、なんと言っても高温多湿の日本の気候に適した、吸放湿作用があると言うことです
湿度が高いとき、例えば雨の日のジトジトした湿気を吸ってくれます
そして乾燥した日には、壁の中から湿気を放湿してくれます
特徴は、土壁で塗られた家の中にはいると、土特有のにおいがします
 しかし良くないところも有ります (建設当時のことですが)
壁に筋交い等が入っていないので、地震等の揺れに弱いということです
(現在の家づくりでは、土壁で仕上げても筋交いは必ず入っています)
実際に土壁を撤去した時点で、柱等の骨組みの状態になるわけですが
素手で簡単に建物が揺れてしまいました
当時はこの方法がごく普通に行われていました
戦前はごく当たり前に、戦後の一時期もこの工法で家づくりがされていました

↑土壁を解体している亀井さん この道30年 手バラシのベテランです

*手バラシ=人力による解体のことを言います
現在は機械による解体が主流を占めていて、手バラシは少なくなりました
手バラシと言うと間単に聞こえるかも知れませんが、手バラシの得手な職方とそうでない職方の大きな違いは
リフォーム工事などの際に、次の職方(主に大工さん)の事を考え、ただむやみに壊すことなく家の事を考えて丁寧に解体します
養生をしっかり、時間をかけて設置し、それから工事に着手します
養生とは、主にホコリ対策のことです 特にこの現場では土壁によるホコリの発生が起きるため、家の中等にホコリが入らないようにします
 自分はゼネコン務めの時から考えて見ると、この 「養生」 が一番仕事の良し悪しを左右すると思っています 
当社ではリフォーム工事も行っていますが、亀井さんはしっかり養生をしてくれるので安心して工事が任せられます
 昨年当社で、国の機関である公社の改修工事の一部を請け負いましたが、養生にはかなり綿密な計画をたててから工事に着手しました
ちなみに亀井さんは 私の同級生です
この後、屋根を解体して工事は終了です

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