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耐震工事

耐震工事

 こんにちは カナデホームの浅田です
 築60年のお宅の耐震工事を行いました
先日お話した通り、収容に伴い建物の一部を解体したあと
残った建物に補強を施します
 築60年ですから、終戦の年である昭和20年(西暦1945年)から3年経った、
昭和23年建築の建物ということになります
 先日の宮城内陸地震での現地調査による報告の一部を専門誌で読みましたが
地震のゆれ自体は縦ゆれのエネルギーが大きく
上下に一瞬揺さぶられて横揺れのダメージは少なかったと言う報告です
調査は震源地の山間部が対象で、危険度判定の調査も実地されました
建物の多くは築30年~40年の平屋建てが多く、
貫工法と呼ばれる伝統的な組木工法で基礎には玉石を多く使用している
 ここ築60年のお宅も土壁での仕上げのため、貫を用いた工法です
基礎は当時の伊豆地区で頻繁に採取された、伊豆石を用いています
宮城では玉石等の上に直接柱等が載っているわけですが
ここでは伊豆石の基礎ですが、所々にアンカーボルトが設置してあり、
土台に緊結されていました
 宮城内陸地震の専門誌での報告の巻頭に
 「 貫工法の民家は被害が軽微 」
と言う見出しが載っていましたが、専門誌での報告ではこれでよいのですが、
一般の方が見た場合、これではいけないと思います
確かに専門誌であるため、一般の方の目に触れることはまれで、
業界の方が読まれるのがほとんどです
記事の詳細を読み進めていくと、技術的な裏づけの上に、
きちんと調査した内容で記載されているので問題は無いのですが
このような見出しでは一般の方は間違った認識をされてしまう恐れがあります
 私の見解ですが、地震のエネルギーが縦ゆれが主だったとすると
当時の貫工法では、横揺れであった場合はもう少し被害が大きくなると思います
横揺れは水平方向の力が大きく働くため、建物にねじれが生じるからです
そのために、貫工法と呼ばれる伝統的な組木工法では
梁を2重、3重に組み、小屋部分のねじれを少なくする工法ですが、
梁から下の部分である壁に筋交い等が入っていない又は少ないと
垂直方向の建物の変形がかなり大きくなると思います
 私は書いてある記事の内容が間違っていると言う事を言いたいのではなく
伝統的な貫工法は、横揺れに対してどのような問題があるのかと言う事を、
合わせて説明した上で、巻頭の見出しをつけなければいけないと言うことが、言いたいのです
この事は、これから若い技術者を育てていく、そしてしっかりとした技術を伝えて行く上でも、
大事な事だと思っています

↑ 押入れの中の壁を、構造用合板で補強しているところです

 この日は、梅雨のさなかの久々の晴天で外は蒸し暑かったのですが家の中に入ると
「カラッ」 としているんです!
この家は、外壁は改修してトタン張り仕上げですが、中は土壁です
やはり、自然素材を用いた 「土壁」 の威力に驚いてしまいます
築60年経っても効果は持続するんです
押入れの中で作業しているのは、当社の頼れる職人さん、大工さんの石井さんです

狭いところでのお仕事、ありがとうございました

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